プラスチック油化還元装置【YUKAKI】の特徴
生産性
- “減容・溶解“と”熱分解“の油化エネルギーの分担により、高い処理能力を確保しました。
- 熱分解速度に同調した材料の自動供給と残渣処理を同時に行うことで、連続性を確保しました。
- 熱分解槽の加熱方式が高周波なので、投入材料の材質による温度の微妙な調整ができ、効率よい分解が可能になりました。
操作性
- システムの運転状況が一目でわかるグラフィック表示とモニターの採用。
- 熱分解槽の温度設定を、運転中に任意に変更できます。
- 異常が発生した場合は、自動的に加熱が停止します。
- 残渣は分留し、取出す時は粉末状で作業が容易です。
安全性
- 温度と圧力の連続監視による誤作動の排除。
- 槽内への不活性ガス自動封入による人為的ミスの防止。
- 異常発生の場合、自動的な加熱停止と不活性ガス封入による拡大防止。
- 防爆仕様による機器構成と回路の採用による安全の確保。
経済性
- 装置のコンパクト化による①設置面積の最小化、②熱効率の向上、③運転人工の削減が実現。
- 制御温度の高精度化による生成油の分離が可能になり、後処理が容易。
- 加熱源を電気にしたことで、加熱効率がアップすると共に、夜間運転や待機時に最適なパワーだけで維持できる。
保守性
- 熱分解槽や残渣槽の蓋が簡単に外せるので、点検が容易。
- 生成ガス回路に点検フランジがあり、点検・洗浄が容易。
- 操作パネル履歴が残るので、保守・点検が容易
代表的なプラスチック
油化 | 品 種 | 略 号 | 目 立 つ 用 途 | ||
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油化可能 | PE | 低蜜度ポリエチレン | LDPE | スーパー買物袋、ごみ袋、包装用フィルム |
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高密度ポリエチレン | HDPE | さかなコンテナ、きのこポット、灯油缶、ビールコンテナー、各種ボトル、果物・野菜を運ぶコンテナ、サラダ油用ボトル
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ポリプロピレン | PP | ビールコンテナー、包装用ひも、自動車バンパー硬質フィルム、フレコンパック、ブルーシート
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木にかけるネット(防虫・防鳥) 遮光、防霜、防寒、防風、病害保護のネット・寒冷紗、牧草を巻いておくフィルム |
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ポリスチレン | PS | エアコン、テレビ、カセット、緩衝包装材、発泡トレー、果物保護ネット |
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不適応 | ABS樹脂 (残渣が多い(2割)が油化可能) |
ABS | 掃除機、自動車部品、コンピューター | ||
油化不能 | ポリ塩化ビニル | PVC | 壁紙、家具、電線、パイプ、ビニルハウス | ||
ポリエステル | PET | ワイシャツ、各種ボトル、磁気テープファイル |